特別の食事や化粧品の調達などはもとより、王宮から7人の侍女を呼び身の回りの世話までさせたのです。エステルがユダヤ人であることは秘密でした。モルデカイが口止めしていたからです。選ばれた娘たちは王の寝所に召される前に、没薬の油で6カ月、次いで特別の香水と香油で6カ月美しさに磨きをかけます。その期間が終わると精一杯美しく装うため衣装や宝石など望み通りのものを与えられました。そして夕刻王の寝所に行き、翌朝からは王の奥方たちの住む別の後宮に移されます。彼女たちは特別に王に気に入られ指名されない限り、二度と王の許に行くことはできません。

そしていよいよエステルが王の許に召される日がきました。ヘガイが用意した衣装を身に付けたエステルはほかの娘たちも歓声をあげるほど美しかったのです。王はほかのだれよりもエステルを気に入りました。

彼女を愛した王はワシュティの替わりにエステルを王妃にすることに決めたのです。

王の許に行くまでにエステルが受けた1年間のケアーは当時の最高級のブライダルエステと言えるでしょう。

「エステティック」の語源はこのエステルにあると言われています。

まあ・・・私の個人的感想を言えば・・・

いくら贅沢三昧の生活とは言え、王の後宮から一生涯でることなく王に気に入られなければ二度と呼ばれない。そんな後宮で暮らすことが幸せなのかな?とも思います。

美しい娘さんばかりもったいない?!別の玉の輿に乗って身近な夫に愛され家庭を持ったほうがなんぼ幸せでしょう。

後日談で、このエステルには後々ユダヤの民を救う別の大きな使命があったことが記されています。

興味のある方は旧約聖書の「エステル記」をお読みください。

面白いです。

旧約聖書「エステル 」

紀元前485年 ペルシャ大王(インド〜エチオピアまで127州を統治)の妃

ペルシャ王アハシュエロスはインドからエチオピアにまで及ぶ広大なメド・ペルシャ帝国の皇帝でした。その治世の第3年にシュシャンの王宮で盛大な祝宴が繰り広げられました。皇帝は全国から総督・隋員・将校たちを招待しました。栄華を極めた帝国の富と栄光を誇示する宴会は半年にも及んだといいます。この期間の後、王は宮廷の門番から閣僚に至るまで皆を招いて、庭園で7日間飲めや歌えやのドンチャン騒ぎを楽しみました。同じころ王妃ワシュティも王宮の婦人たちを集めてパーティーを開いていました。宴会7日目のこと。調子にのった王は、絶世の美女である王妃を人々にみせびらかすため王冠をかぶらせて連れて来るように命じました。王妃は王命であったにも関らずこれを拒みました。このことは王の面目を潰すばかりでなく国中の夫たちが妻に軽んじられる可能性のあるゆゆしき事態。と進言を受けた王は王妃ワシュティを廃します。そして国中から美しい娘を集めて後宮にふさわしい王妃を選ばせます。

若くて美しいエステルはユダヤ人であり両親を亡くしていました。いとこで年の離れたモルデカイが彼女を養育していました。エステルも多くの娘と一緒に王の後宮に連れてこられました。ここで後宮を管理していたヘガイがエステルを大変に気に入り、彼女のために特別に便宜を図ってくれました

エステティックの語源は実はペルシャ大王の妃となったエステルだそうです。